とりぶみ
実験小説の書評&実践
【小説】レターライターラプソディー   (2017/05/16)
まえがき

 ジョルジュ・ペレックという作家は『La Disparition(煙滅)』というリポグラム小説で有名です(またその話かよ)。この小説はフランス語における最頻出アルファベット「E」の文字を一度も使わずに書かれた長編小説です。

 僕はこれに触発されまして、日本語の「ア段」と「イ段」を使わずに夏目漱石『夢十夜』の第二夜を再現する試みをしました。
 それがこちら→ 熱目漱雪ねつめそうせつ夢十夜ゆめじゅうよる』の変奏

 で、ペレックは、単母音の『Les Revenentes(戻ってきた女たち)』という短編小説も書いてます。『La Disparition』とは正反対に、母音を「E」しか使わない小説です。日本語訳は……さすがに今度こそ無理でしょうね。英訳はあるみたいですが。

 僕も『Les Revenentes』みたいな小説を書きたいなあ。でも本気で取り組んだら僕の知能指数では頭が爆発してしまうかも知れないなあ。
 頭が爆発すると部屋が汚れたり爆弾魔としてマークされたり近所の人から「うるさい」と苦情をお寄せいただいたりするかも知れないので結構困る。
 で、若かりし頃の僕が書いた短編ミステリーがちょっとそれっぽい。今回はこれを発掘しまして、頭が爆発しないよう代替品として公開するものであります。2000年1月の作品。
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マグロ漁師の憂鬱   (2017/05/14)
 2週間ほど前、元同僚と街でばったり遭った。5分後には乾杯していた。
 彼は2年ほど前に転職し、配属先が決まった瞬間から「やめたい」を呼吸しながら、それでも仕事を続けていた。
 彼の興味深い話を忘れてしまうともったいないので、備忘としてその内容を簡便に記録しておく。
 謂れのない批判コメントが来ると億劫なので「これは小説です。僕の妄想です」ということにしておく。

(なお、タイトルは「マグロ漁師」ですがこれは比喩であり、実際には飛び込み自殺が頻発する駅の駅員です。)
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【書評】ジョルジュ・ペレック全作品   (2017/05/11)
(場面) ワタクシであるところの大塚晩霜と、およそ10年前からタイムスリップしてきた大塚晩霜が、警察の拘置所でうなだれて座っている。

 【大塚】 で……。何が知りたいんだ、10年前のオレよ……。
 【おおつか】 はえ。ジョルジュ・ペレックってゆう、フランスのさっかのひとのことが、しりたいんでつ。
 【大塚】 演技ヘタすぎだろ。10年前のオレ、そんな口調じゃないわ。
 【おおつか】 あなたのちのうていどにあわせたら、こんなかんじかな、って。
 【大塚】 くされファック。まあいい、ペレックの何が知りたいんだよ?
 【おおつか】 いろいろ、ほんがでてるみたいだけど、なにからよんだらいいのかな、って。
 【大塚】 なるほど。1作1作ぜんぜん違う作風だもんな。いきなり初心者向けじゃない地雷ふんだらマズイよな。
 【おおつか】 はえ。そおゆうわけです。
 【大塚】 じゃあ、2017年現在、日本語に翻訳されている作品をざっと解説してあげよう。
 【おおつか】 ぼく、2007ねんからきた、こどもなんでつが。
 【大塚】 あっそ。全部読みたきゃ10年待て。
 【おおつか】 So I wanna read all of his work ASAP, MOFO.
 【大塚】 急にキャラ設定無視すんな。
 【おおつか】 Yo, pal. What's up? Gimme fuckin' guide 2 Georges Perec 4 fuckin' young readerz.
 【大塚】 うっせえ!
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基礎ビートルズ講座   (2017/04/29)
 今月、更新してないな。
 『99人の最終電車』がらみで『街 ~運命の交差点~』を書評しようと思ったけど、内容をほぼ失念したので書く気が起きないな。
 というわけで、2002年に書いたビートルズ講座を転載しておきます。もう15年前か。あのころまだ6歳だったんだな。
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【小説】殺さんでするロサンゼルス観光   (2017/03/18)
原稿用紙換算175枚。
未完。再開予定ナシ。
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【小説】たぶんコッペパンだと思う   (2017/03/16)
失・敗・作。
書き直す気も起きないのでヤケクソで公開。
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【書評】井上夢人『99人の最終電車』   (2017/03/06)
 前回のジョナサン・サフラン・フォア『ものすごうるくて、ありえなほど近い』(以下『くさい』)から、子どもの口調つながりでスティーヴン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス―あるアメリカ作家の生と死』(以下『江戸丸』)を取りあげようと思っていました。
 ただ、『江戸丸』を読んだのは10年近く前。非常に思い入れの強い作品なので、ちゃんと再読してから書評せねばならんなと。しかし読む気が起きんなと。
 ですので、しばらく別の本を書評します。実験小説以外の本も、気楽な気持ちでね。
 『江戸丸』は東京オリンピックまでには書評したいです。いつ開催するかわからないが、第3回の。
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【小説】101号室   (2017/03/02)
 僕はホラー映画が大嫌い! 怖いから? 怖くないから!

 三寒四温の候、皆様におかれましてはやや体調不良のことと存じます。
 寒さの揺り戻しが厳しいこの季節、鼻水が出たり痰が絡んだりしてイヤですよね。あったか~いだったり、つめた~いだったり、どっちかにしろ!
 そんなわけで今回の短編小説は、納涼! 本当にあったこわ~い話をお送りします。
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【書評】ジョナサン・サフラン・フォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』   (2017/02/28)
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 【大塚】 前回の南米文学10連発!の10発目は 『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(以下『オスワオ』。2007年)でした。主人公の名前は「オスカー」でした。
 【晩霜】 いちいち言う必要あるか? 『オスワオ』の主人公が「オスカー」って。タニシでもわかるよ。
 【大塚】 今回とりあげるのは、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(以下『ものすご』。2005年)です。
 【晩霜】 『ものすご!』って書くと、なんだかラノベのタイトルみたいだね。
 【大塚】 『ものすご』も、主人公の名前が「オスカー」です。オスカーつながりで取りあげました。
 【晩霜】 こじつけじゃん。オスカーつながりだったら、『ブリキの太鼓』(以下『ブリ焼き』)でもいいだろ。おまえのような遅読野郎は、どうせ読んでないだろうけど(ドヤ顔)
 【大塚】 じつは主人公の名前以外にも共通点があります。いずれの作品も、主人公の祖父母に関する物語が包含され、親子3代にわたる物語となっています。
 【晩霜】 へー。そういう逃げを打ってきやがったか。
 【大塚】 ところで、『ブリ焼き』の主人公は「オスカル」では?
 【晩霜】 ……(赤面)
 【大塚】 不思議な符号ですよね。なにもディアスとフォアが「よーし!おたがい次作はオスカーって名前の主人公で、3世代にわたる物語にしようぜ!」「ガッテン、承知!!」飲み屋で意気投合したわけではなく、偶然の一致ですから。同時代性を感じさせます。
 【晩霜】 ふん。じゃあ、今回は『オスワオ』と『ものすご』の共通点を比較していくわけね。
 【大塚】 しません。
 【晩霜】 え。
 【大塚】 比較しません。
 【晩霜】 しないの……? じゃあ、なにするの。
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【書評】南米文学10連発!⑧~⑩   (2017/02/27)
①~③はこちら→ 【書評】南米文学10連発!①~③

④~⑦はこちら→ 【書評】南米文学10連発!④~⑦

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