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おばあちゃんのためのサッカー入門   (2014/08/01)
 サッカーは大変ポピュラーなスポーツである。競技人口が世界で2番めに多いスポーツであり、地上のさまざまな場所で親しまれている。
 サッカーは2チームによる対抗戦。1チームの人数は通常11人である。
「子どもは何人欲しい?」「サッカーチームが作れるくらい」という場合は、子どもを11人作りたいという意味。 ただし、大きな大会になると23人が出場する。
 サッカーの公式試合はピッチと呼ばれる芝生の上で行なわれる。 ピッチは白線によって長方形で仕切られ、その中に入れるのは1チーム11人までである。 12人目の選手はベンチを尻で温めたり、スタンドで跳び跳ねたり叫んだりして暇をつぶす。12人目の選手には善と悪があり、善は「サポーター」と呼ばれ、応援をしたりブブゼラを鳴らしたりゴミを拾ったりセックスしたりする。 悪は「フーリガン」と呼ばれ、破壊活動を行なったり爆竹を鳴らしたり脱法ハーブをやったりセックスしたりする。大きな大会が催された直後は渋谷交差点が打ち上げ会場となり、ユニフォームを着た12人目の選手たちが数百人単位で熱狂的なレイヴを繰り広げる。 日本3大DJ(DJホンダ・DJポリス・童女)のうちの1人、DJポリス氏がダンスフロアを熱く盛り上げる。
 選手たちはそれぞれ自力でグラウンドに集合し、試合開始の合図であるホイッスルを主審が鳴らすまでぼんやり待つ。大きなスタジアムでは迷子になる可能性があるため、土地勘のある子どもたちに手をつないでもらい、グラウンドまで連れて行ってもらう。
 試合開始時刻が迫ると主審がディーラーとなってコイントスによる賭場が開かれる。コインの裏表を当てた選手が最初にボールという器具(後述)を蹴る権利を獲得する。 主審が笛を吹くと試合開始。ボールを蹴ってもいいし、その辺を走り回ってはしゃいでも良い。
 試合中は嗜好品などを自由に摂取できなくなる。おしっこをしたくなった場合は他の選手と交代するか、ハーフタイムという休憩時間まで我慢しなければならない。早退したくなった場合は先生に申請して保健室で体温を計り、37℃以上なら帰宅できる。(ただし45分程度トイレを我慢できない人は教室でおもらしをする小学生であり、成人男性であれば泌尿器科での診察をおすすめする。 どうしても我慢できない場合は、エッチなことを考えておちんちんの先っちょにつながる管を尿道から輸精管にシフトする裏技がある。)試合中はなるべくサッカーに関係のない行動は慎まねばならないが、これは公式戦のルールであり、非公式戦においてはこの限りではない。 また、12人目の選手にはルールは課せられない。発煙筒を焚いたり放火したりポケモンのレベルを上げたり途中で飽きて帰宅しても構わない。
 公式戦は前半45分と後半45分に分かれ、その間にハーフタイムがある。 ハーフタイム中は給料が発生しないものの、作戦会議・水分補給・シャワー・瞑想・喫煙・麻雀・サークルモッシュ・史跡観光・宛名書きの内職などをして自由に過ごすことができる。
 試合終了後、互いの健闘を讃え合ってユニフォーム交換が行なわれる。 卒業式の第2ボタン乗りなので人気選手をめぐってチームメートと殴り合いになることもしょっちゅう。 予約や握手券などは必要ないため稀に徹夜組が現れることもある。

 身体のうち、サッカーにおいて最も使用頻度の高い部位は足である。主として走ることに用いられる。ボールを蹴る手段で使われることもある。
 足の次によく使われるのは手である。スローイン、パンチング、手刀ディフェンス、神の右手などの技がある。
 手の次に使われるのは頭である。ヘディング、ダイビングヘッド、ダイビングヘッドバッド、顔面ブロックなどの技に使用されるほか、何かを考える際にも使われる。
 12人目の選手が一番使うのは喉である。12人目の選手は1人とは限らず、2人いたり、10人いたり、時に数万人の規模となることもある。 ピンク・フロイドのアルバム『おせっかい』の収録曲を合唱する習性がある。
 「ボール」はサッカーに彩りを添える球状の器具。アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する兵器と外貌が似ていることからこの名がある。 公式戦で使用されるボールはサイズや素材が定められているが、非公式戦においてはバレーボールや球形のゴミを用いることもある。 サッカー(エアサッカーを除く)でほぼ 必ず用いられる器具はボールだけであるが、気取った試合では以下の器具も使用される。主に主審が独占的に所有する。──ゴール ・イエローカード ・レッドカード ・コイン ・ホイッスル ・メモ帳 ・喪章 ・旗
 ボールは足や膝で蹴るか、頭で突くか、胸を貸す。ただし通常のプレー中に手で持つのは「ハンド」という反則行為。 しかし古来、手の使用は禁じられていなかった。ルールが改定されたのはある少年がボールを抱えて独走した事件以後。 そしてそれはラグビーとなった。 (サッカーの子どもはラグビーの他に、アメフト・セパタクロー・フットサル・アクションサッカー・サブティオ・フリースタイルフットボール(リフティング)・蹴鞠・ハンドボール・水球・キックターゲット・ウイニングイレブン・10円玉サッカーなどがある。)
 この「ボール」を、一人の選手が連続して蹴ることを「ドリブル」、 他の選手に譲渡することを「パス」、 ゴールに向けて蹴り込むことを「シュート」と呼び、 よってたかって一人の選手を連続して蹴ることを「リンチ」と呼ぶ。
 ボールが敵軍のゴールに入ると自軍に1得点、自軍のゴールに入ると敵軍の1得点。前後半通じてより多くの点を取ったチームの勝ちとなる。 ゴールに入れる際はシュートして入れるのが普通だが、風に吹かれたり鳥がつついたり地震で転がって入った場合も点数になる。 なお、プロ同士による公式戦での最大点差は149対0である(2002年マダガスカル) 。
 どちらかのチームに点数が入った場合、全ての選手は一旦互いの陣地に戻らねばならない。そうしてボールを中央に設置し直す。点を取られたチームがボールに触って試合再開。 もしいつまでも試合を再開しようとしなければ主審が叱りつける。
 主審は気に食わない選手や反則行為に対してレッドカード(帰れ)かイエローカード(次やったら許さねえ)を示すことが出来る。 イエローカードは累積2枚でレッドカードに、レッドカードは累積2枚で白いお皿と交換できる。主要な反則行為は以下の通り。 暴力行為 ・暴言(放送禁止用語やセクハラ発言を含む)・審判に対する敵対的な態度 ・ストリーキング ・薬物摂取 ・万引き ・大麻の栽培 ・朝顔の観察日記。
 また、試合は以下の事象によってしばしば中断される。──ピッチの外にボールが出る・ファウル・犬やストリーカーの乱入・地震・落雷・積雪・豪雨・火災・暴風・暑い・寒い・ピッチの下から遺跡が出土・コンサート会場設営・主審が野暮用を思い出して帰宅。
 ピッチの外にボールが出た場合、最後にボールを触った選手のせいとなり、チームが連帯責任を負う。 ボールがタッチラインを割った場合は悪くないチームの誰かがスローインをして試合を再開し、しかるべきのち割れた場所を修復する。ボールがゴールラインを越えた場合(以下「暴飲」と略す)は、自陣と敵陣で対応が少し異なる。 自陣で敵軍選手が暴飲した場合、自軍のGKがゴールキックを行なって試合再開。 自陣で自軍選手が暴飲した場合、敵軍の誰かがコーナーキックを行なって試合再開。
 ファウルと呼ばれる反則行為が発生した場合、試合は主審の笛により一時中断される。悲しい思いをした方のチームがフリーキックをして試合再開。 ファウルがひどく悪質な場合は、イエローカード・レッドカード・職務質問・書類送検・収監・その場で射殺などの措置が講じられる。
 自陣ペナルティーエリア内で自軍選手がファウルをした場合、相手側にペナルティーキック(PK)が与えられる。 蹴る人1名とGK1名のタイマン勝負だが、蹴る人が断然有利なので、シュートを外すとがっかりされる。一方、GKがシュートを防いだ場合はみんなからほめられる。
 試合は雨天決行だが、あまりにも雨量が多いと雨宿りのために中断する。雨の勢いが衰えない場合はそのまま没収試合となる。 雪は腰の高さまで積もらなければ続行。 熱中症が心配される日は両軍とも90分間室内で待機し、最後にジャンケンかコイントスで勝敗を決する。
 サッカーは野球などに比べて単純明快なルールである。球を蹴って相手のゴールに入れればいい。 ただ、ひとつだけやたら難しいルールがある。「オフサイド」である。この神秘のルールについてしっかり把握していない者は「にわか」と呼ばれ蔑まれる。(「にわか」とはW杯の季節などに自然発生する害虫のことで、農作物を食い荒らしたり土壌を汚染したりする)
 なぜオフサイドという制度が存在するのか。それは試合を面白くするためである。
 たとえば、チームAの選手が3人、チームBのゴール前に固まって鼻をほじっているとする。他のみんなはボール周辺で頑張ってる。あ、チームAのDFがボール取った。ロングパス。GK1人対3人。ゴール!
 この戦術がまかりとおったら面白くないのでオフサイドというルールが定められている。その仕組みだが──ところで、なぜこのサッカー入門を執筆しているか、その理由をまだ話していませんでしたな。実はこの「サッカー入門」は、私の祖母のために書いている。
「晩霜。わーるドかッぷっての盛り上がってっけど、どうゆうこったらばあちゃにわかりやすく教えてくんね?」
 そう、わーるドかッぷ。4年に1度、サッカーの祭典「W杯」が開催される(「W杯」は難読語だが「ワールドカップ」と読む)。W杯は国の威信を賭けた代理戦争であり、自殺点などしでかそうものなら自国に帰ったあと戦犯として処刑される。また、オリンピック以上の集客が望めるため、各国の誘致合戦も権謀術数が渦巻く政治闘争である。
 W杯の開催の前に、まず、大陸ごとに予選が行われる。地域によって出場枠が定められており、成績上位の国が本選に進む。 本選出場32チームはくじ引きによって8つのグループに分けられる。各グループは総当たりのリーグ戦を行ない、上位2チームが決勝トーナメントに進出する。
 2014年現在ブラジルで行なわれている大会はW杯本選のリーグ戦であり、日本も出場している。がんばれ日本! 強豪がひしめくグループは「死の組」と呼ばれる。班分けで日本はグループCに。ここは死の組ではないので決勝トーナメント進出が期待されています。 いました。

 ここまでで、サッカーについて基本的なことを網羅的に書いてきた。なるべくわかりやすく書いたつもりである。ただ、もっともっとわかりやすく書く必要があるかも知れない。その試みとして、サッカーを、祖母の好きな相撲と比較してみせよう。
 サッカーと相撲の違い。「土俵の大きさ」「力士の人数」「靴の有無」「まわしの形状」「塩をまかない」「制限時間」「サッカーは土俵の外に出ても負けじゃない」「サッカーは足の裏以外が土俵に着いても良い」
 サッカーと相撲の共通点。「行司がいる」「遠藤がいる」。
 相撲には1種類のポジションしかないが、サッカーには11種類のポジションがある。
① GK(ゴール・キーパー)
② MF(ミッド・フィルダー)
③ DF(ディ・フェンダー)
④ FW(フロント・ウイング)
⑤ 司令塔
⑥ ボランチ
⑦ リベロ
⑧ スイーパー
⑨ ストライカー
⑩ キャッチャー
⑪ など
 GKだけは、サッカーの神様(*)の許しにより、いつでも手を使うことが出来る。 チラベルトのように腕力で以て相手ゴールをおびやかす選手もいるが、大抵は敵のシュートを捕るためにゴール前に突っ立っていることが多い。 (*ペレ)
 MFは中盤を固める選手。攻めて良し、守って良し、何もしなくても良し。
 DFは守備。敵の攻撃を防いだり弾き返したり食らったり、前線の選手をケアルで回復したりする。
 FWは最も華のあるポジションであり、野球でいえばピッチャー、バンドでいえばヴォーカル。足の速い選手が努める。 主に攻撃的な役割を担う。シュートをしたり、頭突きをしたり、カズダンスを踊ったり、「バモラー!」と叫んだり、フランスに忘れ物(魂)をしたりする。
 守備側の技には、タックル・スライディング・ブロック・ガード・マーク・カット・壁(人間の盾)・チャージ・オーバーラップ・カウンター・コークスクリュー・ムカチャッカファイヤー・ペンタゴン・インターセプトがある。
 攻撃側の技には、ボレーシュート・ダイビングシュート・オーバーヘッドキック・バイシクルシュート・スコーピオンシュート・トーキック・スルーパス・クロス・ワンツー・ロブ・クライフターン・フェンダーローズ・ベルボトムがある。
 12番目の選手の技には、応援・「ガンガンいこうぜ」・「みんながんばれ」・「めいれいさせろ」・「じゅもんをつかうな」・鳴り物・大漁旗・焚き火・ケンカ・ピッチ乱入・ゴミ拾いがある。
 サッカー初心者に向けて話すべきことも少なくなってきた。これ以上になると「4-3-3」だの「ダブルボランチ」だの「オフサイドトラップ」だの、戦術的な話題になるので割愛しよう。私としては現代サッカーのストラテジーについて大いに語りたいところだが、これは祖母のためのサッカー入門であるから、仕方がない。

 最後に。あなたがよりサッカーを好きになるよう、贔屓の選手を見つけて応援することをお勧めする。自分だけのあの人を探しても良いし、「地元が一緒だから」という漠然とした理由でプロ選手の追っかけをしても良い。世界的スター選手に対して執拗なストーキング行為を繰り返しても良いだろう。
 相撲界に横綱が君臨するように、プロのサッカー選手の中には「スター」と呼ばれる稀有な存在がいる。彼らは生ける伝説であり、目で見るギリシャ神話である。100億円の移籍金をもらったり、10億円の豪邸を建てたり、1億円のCM出演料を要求したり、1000万円の飲み代を支払ったり、100万円でカツラを新調したり、10万円分の宝くじを買ったり、1万円札でケツを拭いたり、1000円分のうまい棒を1日で平らげたり、100円玉でお賽銭を投げたり、50円を福祉施設に寄付したり、10円玉で10円玉サッカーをしたりする。
 その中でも特に有名なスター選手を3人ご紹介しよう。
【知っておきたいスター選手①】ペレ。サッカーの神様。得意技はバイシクルシュート(自転車に乗りながらボールを蹴る)・神の右手(ハンド)・くいあらためよ(混乱攻撃)。チェーンソーでバラバラになる。ED。
【知っておきたいスター選手②】ベッカム。愛称「ベッカム様」。当時は「レオ様(ディカプリオ)」「ヨン様(ペ)」「将軍様(キム)」と並ぶ様四天王の一人だった。得意技はヘアスタイルチェンジ。特にソフトモヒカンは一世を風靡した。 スパイスガールズと結婚。
【知っておきたいスター選手③】バ(Ba)。登録名が最も短い選手。ヤンチャな風貌でサッカー界のデニス・ロッドマンと呼ばれた。アフリカ出身だが、フランス代表となりジダンの後釜を努めた。
サッカー選手は星の数ほどいるが、ペレとベッカムとバさえ知っていればだいたい大丈夫。 あと、コロンビアのGKであるイギータも抑えておきたいところ。これにて、本サッカー講座は終了です。

 Q「本日はありがとうございました。大変わかりやすかったです。大塚さん、熱心なサッカーファンなんですね。どこのチームのサポーターですか?また、推しメンは誰ですか?」
 A「今さらですが、サッカーに興味ありません」





おまけ:2004年10月14日の日記「東京ダービー」

① 序章 ~きーちゃんバモラー!~
 2004年10月14日。ひょんな事から計画的に東京ダービーを観戦してきました。一口にダービーと申しましても、東京優駿の事では御座いません。ジョジョ第3部の兄弟とも関係御座いません。サッカーの試合で御座います。FC東京vsなんとかヴェルディなんたら(以下ヴェルディ)の試合を指すらしい。両チームとも東京の「味の素スタジアム(味の素…?)(味の素…)(味の素…!)(味の素ー)(味の素~)(味の素~!)(輪唱はメゾ・ソプラノ・シルヴァー・フェアリーズのみなさんでした)」を本拠地としているらしいです。ボクのカリスマ・きーちゃんこと北澤喜一(そばージュ)の所属していたヴェルディーは「ヴェルディー川崎」ですので、「川崎」ですので、おそらく違うチームでしょう。あの名門チームからネーミングをパクったようだ。ボクの大好きなきーちゃんのチームを…! 許せない…!
 そんなわけでFC東京を応援する事にしました。ボクと一緒に観戦したメンバーズは、きっと誰もが「きーちゃんの弔い合戦だ!」という熱い想いをその胸に抱いていたはずです。そう、ヴェルディーといったら、やっぱ川崎だよ! 川崎じゃないヴェルディーなんて、ヴェルディー川崎じゃない!! 川崎と言えば、やっぱりフロンターレ! フロンターレ川崎の監督はボクの親戚です。これはマジです。ボク自身、最近知りました(親戚には違いないが、縁が薄い)。ですので、川崎と言えばフロンターレ、フロンターレと言えば関塚、関塚と言えば川崎。──もはやヴェルディーはどうでもよくなってきました。


②いざ、味スタへ…! ~Z戦士たちの邂逅~
 さてさて前置きはさておいて本題。集合場所は京王線改札。集合時間は5時半。味の素スタジアムがオッ建っている飛田給(トビタキュー。たまらん駅名です)を目指します。
「ま、待てねえよ5時半だなんて! 一刻も早くカズの敵討ちするんだよぉ!」
 はやる気持ちを抑えきれないボクは、居ても立っても居られず、タワーレコード新宿店に乗り込みました。そこでジャズやクラシックなどのハードロックを物色します。が、いまいちパンク衝動を駆り立てるレコードは無いのでさっさと退店します。
 約束の時が近付いたので約束の土地へ向かいます。一番乗りは佐野源左衛門常世ことボク。その後、続々と集結するZ(ゼータ)戦士たち。
 まず、ミヒャエロ(仮名。以下M本くん)が来ました。来るとは思ってなかったのでビックリ。「ひさしぶり!」と肩を叩かれた時は、「あーん…? 妙に馴れ馴れしいD雲だなァ…!(殺)」と思いましたが、M本くんだったのでホッとするやらビックリするやら。
 続いてイッテルビウム(仮名。以下I雲)が青ジャージで登場。気合いが入ってらっしゃー板前。まぶしいほどのブルーカラー(blue-collar:肉体労働者を指す俗語)。FC東京のチームカラーは赤と青ですので、おそらくFC東京のC(cool)の部分を応援するのでしょう。ちなみにFは・・・言わせんなよ!
 やや遅れて首謀者のRK(仮名。以下ラドクリフ一等財務次官)が重役出勤。これでZ戦士たち5時半ちょっと過ぎだよ全員集合。


③I雲増殖
 まず、特急で調布に向かいます。あきらかにFC東京サポーター(通称12人目のZ選手。以下東京サポ)が多い。I雲と同じようなジャージを着た女性(以下オンナI雲)も居ました。車内は大変な混雑・超満員札止め御礼であります。苦しい。ボクの背中をギューギュー押して来るヤツが居る。ふざけんなよコラ。半ば怒り気味・半笑いで振り返ると、ラドクリフ一等財務次官でした。
 調布着。特急は飛田給には止まらないので、ここで一旦降ります。が、オンナI雲は降りずに特急でバビュンさようなら。絶対東京サポだと思ってたのに…。同じく、東京サポに間違いない外国人家族(だって、オヤジはFC東京のタオルマフラー巻いてたよ…?)も、飛田給のひとつ手前の駅で降りてしまいました。飛田給で降りた時も、I雲と同じようなジャージを来た男性(以下オトコI雲)は下車せず、ララバイララバイ行ってしまいました。東京サポはフェイント好き。
「I雲。おまえのと似たジャージ着てるヤツ、多いなー」
「そんな事ないですよ違いますよ。えりが違います」
「えりだけかよ」


④ベルリンの赤い雨および青い雨ついで緑の雨
 飛田給駅に着き、プラットフォームから改札へ移動しようとした時、すごい衝撃の映像に出くわしました。FC東京のブルーフラッグを掲げた小学生2人組がタターッと走っていたのです。それだけなら何の変哲もありません。が、その2人の同行がショッキンググリーンです。なんと、ヴェルディーのユニフォームを着ています。FC東京2人・ヴェルディー1人、友達同士。応援する時、どうするのだろうか…。
「あいつらが、FC東京とヴェルディの境界線となる」
「彼らがスタジアムを真っ二つに分けるのだ」
「38度線…!」
「ベルリンの壁…!!」


⑤いざ、おはスタへ…! ~神龍の謎~
 お小水を済ませ、サンドウィッチ伯爵の考案したパン切れを買い、改札を出ます。駅を出てすぐのFC東京ショップにて「ヴェルディーだけには負けられないTシャツ」が売っていました。サウスパークか、もしくはIウエストGパーク、どっちかのデザインをモジったTシャツ.というか丸パクリです。捕まっても不思議ではありません。著作権法上等! それくらい負けられないのです。
 Tシャツの気合いの入りぶりを紹介しつつ無視しつつ、味の素スタジアム旧姓東京スタジアムに到着しました。係員にペットボトルのキャップだけ没収されます。この取り立ては武装勢力の無力化を目的として行なわれています。
 M本I雲の両名は当日券を購入し、我々Z戦士たちはゲートを通過。初参戦のボクはマフラーを買います。ボク以外の戦士たちはみんなマフラーを持っているので、半ば強制的に買わされます。ムリヤリかめはめ波を習得させられる気分です。
 ボクは赤いマフラーを買いました。青い文字で、「TOKYO CHICK」と染め抜いてあります。有り得ない。直訳すれば「東京っぽい」です。「東京っぽい」けど「東京そのものではない」んですよ。これはイモい。相当イモい。ボクの他に誰も巻いてません。オンリーワン・おいも!


⑥そこか! ケリー
 Z戦士たちはA席のチケットを買いましたのでA席の通用口まで移動します。その移動途中、東京サポの行列とすれ違いました。100人以上居ましたね。旗持ちを筆頭にし、まるで愚連隊のようであります。こえー。なるべく目を合わせないようにします。TOKYO-CHICKとか巻いてる場合じゃなかった。
 観客席へと下ります。そして4人一列になって座ります。スタジアム内を見渡した時の感動ったら、もう、書きません。「書けない」ではなく、「書かない」です。ボクは感受性が豊かなので、この時の心境を活写したら膨大な量になってしまいます。400字詰め原稿用紙400字くらいになってしまうんじゃないかな。資源を保護するためにも書きません。めんどくさいし。
 ピッチでは各チームが練習をしていました。やたらたくさん居ます。このまま試合をしたら大変そうです。
 しばらくして、東京サポ軍団が選手一人一人の名前をコール。選手もそれに応え、練習中ながら観客席に向かって手を挙げます。う~む、FC東京の選手と、12番目の選手(万年補欠)との、一体感。これは掛け値無しに良い場面ですね。
 しかしチームが円陣を組むと一体感は多少損なわれます。コールをしても、円陣を組んでいる状態ではさすがに手を挙げられません。呼んだら呼びっぱなし。だが…
「ケリー!」
 なんと、そのコールに対する反応が! 東京サポ軍団に向かって手を振り始めたのです、前に座ってたオバサンが。どうやらダンナを見つけて「ここよココ!」と手を振ったみたい。東京サポはフェイント好き。


⑦林健太郎ラヴ ~S評価伝説~
 FC東京の監督と、ボクの地元の星・増嶋(スーツ姿)が花束を贈呈したのち、ついにキックオフ!
 非常に見所の多い試合でしたが、前半序盤の2ゴールは特筆に値する興奮度。特筆に値するので色んな人が書いてます。だからボクは書きません。ありがとう色んな人。
 さて、ヴェルディーには林健太郎という選手が居ます。ボクがお世話になった大学教授と同姓同名であります。授業を熱心に受講した結果、S評価(Aの上)を頂いた事があります。
 そんなハヤケンを応援しないわけにはいきません。
「FC東京を応援するけど、ハヤケンだけは注目だ」
 と思っていたらイエローカード2枚もらって退場していきました。NO~!


⑧名演出家・柏原丈二 ~侵犯S評価伝説~
 林健太郎をロッカールーム送りにしたのは主審の柏原丈二です。オープニングの「審判紹介」で溜め息やブーイングが起きるほどの名審判です。審判紹介でブーイングが起きるって、ちょっと異常ですよ。
「そんなにダメな審判なの?」
「日本に2人しか居ない、スペシャルレフリーの資格を持ってる人なんですけどね。まァ、見てればわかりますよ」
 最初はわかりませんでしたが、なるほどキャラが立っています。まさにゲームを支配しております。
 全然何でもない接触でイエローカードが飛び交います。逆に、カードが出そうなファウルなのに笛すら鳴らなかったりします(結果、FC東京の3点目に結びついた。やった!)。ジャッジングがうますぎて、普通の采配に飽き飽きしているのでしょう、独自の世界観を創り上げていきます。
 そんな“サッカー界の宮本亜門”の名演出は、ヴェルディーのゴール前で炸裂。S級審判・柏原丈二は、知っている──
 間接フリーキック。PKシュート位置よりも前の、間接フリーキック。ゴールから2メートルほどの場所からの、フリーキック。壁がゴール前に密集し、壁ではなく「フタ」と化した、フリーキック。キーパーが壁と一体化した、フリーキック。こんな場面はそうそう拝めるものではありません。
 しかも、柏原が口うるさく立ち位置を指示したのでしょう、ヴェルディーの選手が何人か怒って詰め寄ります。たちまち、2選手にイエローカード。すごい天才的な采配だ。
 たまらないのは2選手です。さらに食ってかかろうとします。しかしヴェルディーのGK・ピンキー(好セーブ連発!)がここでもファインセーブ。怒り心頭のディフェンダー陣を、身体を張って食い止めます。何とか事なきを得ました。
 あそこでピンキーがなだめていなかったら、ハヤケンのロッカールームフレンドが増えたのは確実だったと思う。事実、柏原はその後も胸ポケットをチョクチョク気にしながらピッチを駆け回ります。カードを出したくて出したくてしょうがないという様相。「笛吹く前にカード出したろかい」って勢いです。新しいなぁ。審判が選手よりも目立つなんて。Jリーグに新風を吹き込んでいるなぁ。
 柏原丈二、この男の底、計り知れぬ…。


⑨ルーカス・8ット手品
 ルーカス選手が2得点目を決めた時の事です。ボクの後ろに座っていたお子様が、こんな事をおっしゃっていました。
「ルーカース! あと1点、あと1点決めてー! あと1点でハットトリックだー!」
 なるほど相違ない。
「あと4点で、ダブルハットトリック!」
 おくわしい。
「あと6点で、トリプルハットトリック!!」
 え…?
 あと6点。2+6で8点。8点でトリプルハットトリックになるのかー。トリプルともなると、1点オマケされるのでしょうか。ボクはサッカーには暗いのでよくわかりません。
 その後のルーカス選手、3-3での延長戦開始直後、電光石火・瞬殺のVゴールを決めました。ハットトリック達成! あと5点でトリプル!


⑩麦 ~ヴェルディーよ永遠に(おやすみ)~
 肌寒いのでビールを飲む気には成れませんでした。しかしM本くんはウマソーに飲んでいました。心底うまそうだった。ボクも飲んでおけば良かった。失敗した。なぜなら…。
 勝利が確定した時、それはもう興奮しました。Z戦士たちは喜び合ってハイタッチ。その際、M本くんの右手がボクの顔面をヒット。故意かどうか定かではありませんが、とりあえず痛くないフリをしておきました。実際は痛かった。ち糞う、ボクも飲んでればクロスカウンターをお見舞い出来たかも知れない。
 だけど痛くても泣きません。いい年コイたオトナなので、何事もなかったフリをして耐え忍びます。泣きそうですが、空元気を振り絞って喜んでおきます。東京サポ群も歓喜。歓喜と言うより狂喜。狂喜でなく狂気。こんなとんでもない勝利ならば、当然の狂乱。クシャミをしたランチさんばりの乱痴気騒ぎ。
 そんな中、なんだかやたら白熱ホワイトヒートしているデブッチョが居ました。顔面蒼白、ものすごい表情です。そんなに嬉しいのでしょうか、この秋葉原ファッションリーダーは。というかアンタもまっとうな東京サポなら、青か赤の服装をしてきて欲しかった。ビギナーズラックのボクでさえ青い服を選んで着て来たというのに。
 しかしよくよく観察してみると、どうやら怒ってるみたい。ボクはてっきり、麦茶(1リットル紙パック)を地面に叩き付けてキャッキャ喜んでいる風体だとばかり思ってました。やり場の無い怒りを麦茶にぶつけていたようです。顔が全然喜んでない。ヴェルディーサポーターだったのね。
 迷惑なのは麦茶であります。せっかく喉を潤してやったっつうのに、ヒドイ仕打ちをされちゃったもんです。恩を仇で返されました。アダダダ(痛み)。アタタタ(ブルース・リーっぽい人)。無駄無駄(空条)。
 アキバカジュアリストよ、君の愛緑心は美しい。東京サポのお祭り騒ぎの中で、それだけ怒りを主張できるのは立派だ。ボクはあなたに感動しました☆ …ところで、ストーリーとは全然関係の無い話ですが、秋はバカが増えますよね! 天高く、バカ肥ゆる秋。(あくまで関係の無い話です)


⑪ウイニング・イレヴンZ ~4人だけどイレヴン~
 一通り勝利の余韻に浸ったZ戦士たちは、客席に散らばるゴミを拾い始めました。エライ! 特に、率先して拾っていたラドクリフ一等財務次官は本当にエライ。彼の愛味心に心打たれ、ボクもマネして拾ってみます──残念ながらボクには愛味心が欠如しているので、愛僕心の精神で頑張りました。「善行してる自分輝いてる!」みたいな。すんません偽善でした。(誤解無きようにお断りしておきますが、他のZ戦士たちは偉かったよ! エロかったのは佐野源左衛門常世だけです)
 イエローダストが累積2枚になった所でZ戦士たちは退場しました。さらば味スタ…。ステキな夜をありがとう。でも、もう来ねぇよ!(エ゛~ッ、ウソーん!?)
 駅に向けて歩き始めます。幸せそうな東京サポたち。
「なんだか今夜は飛田給が輝いて見えますよ…」
 しんみりと、しかし慶びいっぱいで語るI雲。うんうんわかるよーボクには普通の風景に見えるけど。
 別にキラキラしては居ない飛田給は放って置いて、前を歩くギャル2人の背中に注目だ。レプリカユニフォーム、ゼッケンは「SHIOTA22」と「OGAWA18NAO」。
 M本:どうしてだろ。(なぜ、塩田なのか…)
 佐野源左衛門常世:これは…アレですよ。年齢です。
 M本:MMRみたいなこと言わないで下さいよ!
 I雲:な、なんだってー!?


⑫終章 ~ウイイレ・トゥエルヴZ(←もはや意味ナシ)~
 電車に乗ります。4人掛けの座席に空席があったので、最ヒヨワのボクが座ります。
 次の駅でボクの左隣が空きました。ドラゴン(ウルティモじゃないよ。あっちの方)みたく腰にバクダンを抱えたラドクリフ一等財務次官が着席。
 そのまた次の駅ではM本&I雲も座れました。するとなんと! 左から、M本・ラドクリフ一等財務次官・ボク・I雲…。なんとサッカー観戦時の着席順と同じに!!
 まあ、だからどうしたって話なんですけどね。感動したから仕方ないって言うか、なんていうか、仕方ないジャン。ボクらのミラクルメモリーに口を挟まないで下さい。ヤヤヤやらせじゃないよ?
 で、解散したわけですがね。なんだかラドクリフ一等財務次官についての文章が少ないと思った方、居ますか? なぜだと思いますか。ボクが何か隠してるように思いましたか。さーてなぜでしょうね、フフフ…。(こたえ:名前が長い)



この記事に対するコメント

■ 最愛の人と別れました。
絶対に伝えたいことがあります。
小さい頃からお金には困っていました。
私の人生は、ある方法で、がらりと変わりました。
生活が潤うっていうことをはじめて知りました。
すぐにお金持ちになれる方法あります。
イタズラじゃない人だけにすごい情報を教えます。
知りたい人は、emi_himitu@yahoo.co.jpにメールしてください。
メールもらえたらすぐに教えます。
【2014/08/06 10:21】 URL | 絢映 #27Yb112I


■ 
ファっク・ユー。
【2014/08/11 22:14】 URL | 大塚晩霜 #-



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