とりぶみ
実験小説の書評&実践
◯◯にオススメしたい3冊 part2   (2017/07/10)
 6月初旬。都内某所。
 著名な音楽プロデューサーであり、インターネッツの世界では「大塚晩霜」の変名で活躍されている大塚晩霜さんが、インタビューに応じてくれた。

大塚 「今はイロイロやってますよ。EXILEとかAKB48とか、人間椅子や面影ラッキーホールや、アレやコレや。一方で、書評もしてるんスよ、実験小説の。今月は4日間で立て続けに3本も書きました。それもケッコー長めのね。中畑清的に言えばゼッコーチョー!ってヤツですよ(ややうつむき、サングラスの隙から上目遣いでこちらを凝視する)」

──スランプなどはないのですか。

大塚 「スランプ? ああ、鳥山明のアレですか、アラレちゃんが出てくる」

──それは『Dr.スランプ』ですね。そうではなく……

大塚 「ああ、あっちのスランプのほうですか。サンプラザ中野の」

──それは「爆風スランプ」ですね。そうではなく、なんというのでしょう、モチベーションを保てなくなるというか……

大塚 「きゅ、急に変なこと言うのやめてくださいっ!」

──?

大塚 「あの、その……。エッチな言葉はいけないと思います!」

──もしかして、「モチベーション」を何か別の言葉と間違えてらっしゃる……?

大塚 「さっきからなんなんだ、あなたは!」

──燃え尽き症候群っていえば伝わりますかね。突然やる気がなくなったりはしないのですか。

大塚 「燃え尽き症候群だぁ? 上等じゃねえか、これがそれだ!」

 大塚晩霜さんはそれ以降、6月中に何かを更新することはなかった。


 つうわけで、いつの間にか7月になっててビビリました。今年も半分終わっちゃったってことですからね。今年なにしたかなぁ。昨日食べたラーメンしか記憶に残ってねぇ!!
 つうわけで、口調からもわかるとおり、今回の記事は読む価値ないっス。「お母さん、ボクは元気に生きてますよ!」という、上長への業務連絡としての更新です。(家族はもちろんこのブログの存在を知らない)
 つうわけで、書くのがラクチンな「◯◯にオススメしたい3冊」をもう1回やります。コピペしてボクの代わりに応募してもいいです。著作権放棄します。ただし、コピペが発覚した際のあれやこれやについては一切責任を負いません。応援してます。




交通誘導警備員にオススメしたい3冊

 拝啓、交通誘導警備員のおじさん。あたしは、17才の女子高生です。あたし、おじさんたちがロボットみたいに誘導灯をふってるすがたを見ると、せい的に興奮します。なんかムラムラきちゃうんだよね。どうしてかは、あたしにもわかんない。あたし、パパがいないから、おじさんたちにパパのおもかげを見て、そんな気分になるのかな。
 道路工事とかで片側交互通行になるときとか、工事ゲンバで歩行者の動線を確保するときに、おじさんたちはハッスルしてます。いっけん、楽チンな仕事に見えます。だから、応ぼしてくるひとのなかには、やるきのないひとも多いとか。コーンライトをふってるんだかふってないんだかわからないくらい、かすかにうごかすひと。これ見よがしにアクビするひと、てか寝てるひと。かってに持ち場をはなれてタバコをすいに行くひと。民家のへいに立ちションするひと。ネコの交びに目がクギづけになるひと。万びきした『近代麻雀』を読みふけるひと。あたし、やるきのないひとはキライだな。
 プロフェッショナルとしての痔核を持ってほしい。というわけでおじさんに3冊の本をオススメするね。
 まずは、三土たつお『街角図鑑』ね。おじさんのSHOW BY 道具となるパイロン・単管バリケードから、地ベタに生息するガイドポスト・ガードレール・マンホール、上から目線でおじさんを睥睨する信号キ・電信柱・カーブミラーなどなど、ふだんはあまり気にとめない路上生活者たちが、まるで博物誌のように紹介されてるよ(睥睨は「へいげい」って読むよ。むつかしかったかな?)。どこのメーカーが作ったものなのか、パンピーには知るよしのない情報もまんさい。あたし、この本を読んでから、通学路がこれまでとちがって見えるようになった。おじさんもきっと段差スロープや車止めが今よりも好きになるとおもう。
 あ、そうそう。この本はインターネットサイト「デイリーポータルZ」の連載記事が元になっています。大の大人が夏休みの自由研究ノリで色々やっている面白いサイトなので、休憩中のヒマつぶしにのぞいてみてね。
 次に、一気にハードルがあがりますが、西成活裕『渋滞学』を紹介します。西友と成城石井が合体したような名字のこのひとは、東京大学の教授です。数学とか物理学とかをセンコーしてたはずだけど、「渋滞学」というあたらしい学問をたちあげました。渋滞はどのようにして発生するのか、その解消法は……? そのメカニズムについて、数学的にときあかしてくれます。
 西成先生は一時期テレビに出まくってました。あたしはそれを見て「渋滞学、おもしろそう」と思ってこの本を本屋で万引きしたんだけど、いざ読んでみたら小難しい議論がギッシリ書かれていてザ・セツしたから、ほしければおじさんにあげる。まあ、おじさんはシエキされる側で、シエキする側じゃないから、読んでも意味ないかもしれないけど。
 で、2冊ご紹介さしていただきましたけど、この2冊は職場で読んじゃダメだよ。「頭のいい奴!」と思われてねたまれるから。「なんでえあいつ。本なんか読みやがって。そんなに本が読みたきゃ、ホルヘ・ルイス・ボルヘスに就職しやがれってんでぇ!」とタンカをきられるかもしれない。だから、職場では『バカドリル』を読んでください。初期の『いくよ』と『くるよ』が特におすすめ。高校の部室においてあるとたいへんよろこばれるひと品です。天久聖一とタナカカツキの共著だけど、タナカカツキは最近コップのフチ子で一山あてたよ。
 文字数ぜんぜん数えてないけど足りなかったら般若心経となえて埋め草にしてください。ばいばい。





 以下、書こうと思ったけどめんどくさくなった◯◯にオススメしたい3冊


STAP細胞にオススメしたい3冊
  ジョアン・フォンクベルタ、ペレ・フォルミゲーラ『秘密の動物誌』
  ハラルト・シュテュンプケ『鼻行類』
  森瀬繚『図解 クトゥルフ神話』
 

南緯26度49分 東経143度16分から北緯35度2分 東経135度46分を訪れ178時間35分滞在しようと思っている人にオススメしたい3冊
  金平守人『エロ漫の星』
  三島由紀夫『金閣寺』
  井上章一『京都ぎらい』
※ 「南緯26度49分 東経143度16分」は、オーストラリア、クイーンズランド州にある町「エロマンガ」の座標。


得体のしれない物体を囲んで議論する3人にオススメしたい3冊
  デイヴィッド・マークソン『これは小説ではない』
  木村心一『これはゾンビですか?』
  円城塔『これはペンです』


◯◯にオススメしたい3冊
  鉄拳『こんな○○は××だ!』
  海野十三『○○獣』
  早坂吝『○○○○○○○○殺人事件』



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